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買い物と部屋の片付け等。引っ越し以来、漸く部屋が落ち着く。
買い物の途中にバリから来たという青年に「この近くにオリエンタルフーズのレストランは無いか?」と訊ねられるが、一番苦手なジャンルの食事なので心当たりが殆ど無く困る。取り敢えず近所の店を2つ程案内するが、どちらも休業。
「あまり店を知らず、役に立てなくて申し訳無い」と告げると「いや、気にするな。ところで食事のあとに映画を観たいので映画館を教えてくれ」とのことなので映画館を案内する。
彼はいろんなところに旅をするのが趣味らしく、各地に居る友人の家に泊まっているという。「お前の職業は何か?」と訊かれたので「一応、Webのデザインをやっている」と答えると「こないだ金沢の友人のところに行っていたのだけれども、その友人もWebデザイナーだ。自分も友人と連絡を取る為にWebサイトをつくりたい」等と言う。
身なりはきちんとしていて、所謂バックパッカーのようには見えない。友人の家を渡り歩くにしてもそれなりの金はかかると思うので、何の仕事をしているのかと訊いたが私の英語力では良く解らない。大体、バリの人間というのはそんなに普通に英語を喋れるのか?
取り敢えずメールアドレスを訊かれたので教えてから別れる。
しかし何故に渋谷を歩いているたくさんの人間の中から私に声を掛けたのだろう。私だったら絶対私みたいな人間に道案内を頼もうとは思わないけれども。
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