百合
細い茎に大きな花がつくので風に揺れることから「ゆる(揺)」となり、それが変化して「ゆり」になった。漢字の「百合」は漢名からで葉や鱗茎(りんけい)が多数重なり合うことから。美人の姿を形容することばとしても知られている。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」。花言葉は、「純粋な、混じりけのない」「あなたへの愛は、クリスタルのように純粋なものです」。白い百合は、純潔、調和、願望、高貴の象徴。キリスト教絵画特に、マリアに受胎告知するガブリエル天使のシーンにもシンボルとして印象的に使われ「聖母マリアの花」としても有名。
菊地さんの一番好きな花。「百合のにおい。すっとした。心の底まで透明になってしまって、崇高なニヒル、とでもいったような工合になった。(太宰治 「女生徒」より)、そう言うイメージがあるからだろう。
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